THE MODS 『FIGHT OR FLIGHT TOUR』
2002.12.11 BIG CAT
たかがロック、されどロック。ロックとは生き様であり、メッセージであり、人生そのものである。毎度のことながらモッズのライブでは、それを痛感させられる。特に今回のツアー『FIGHT
OR FLIGHT』は、20年前のデビューアルバムのタイトルを掲げているということもあって、彼らの意思表明とも言えるメッセージがストレートに感じられた。レコード会社を離れ、自分達のスタンスで音楽を活動をやっていく…つまりリスキーなインディペンデントという環境下でロックをやっていくことを決断した背景があるだけに、“再スタート”の意味合いが強いのだ。
しかし、モッズは今まで以上にクールに、そして熱く自分達のロックを届けてくれた。オープニングの「壊れたエンジン」の“変えられないこのスタイル”というフレーズが今のモッズを物語っているかのようで、“蘇れ 俺の壊れたエンジン”などの言葉の1つ1つが突き刺さってくる。もちろんそれは若い連中には到底出せっこないソリッドで痛烈なビートに乗せてだ。それほどメッセージは重く、サウンドは鋭い。
また、いきなりのパンキッシュなナンバーに場内は一気にヒートアップするが、ステージ上はそことは別の時限にいるかのように、張りつめた緊張感の中でロックをしているメンバーがいた。それはまさに裸の自分をさらし、すべての感情を吐き出しているかのようで、“プレイ”と言うよりも“バトル”という感じ。音と戦い、客と戦い、自分と戦っている。
だからこそ、こんなにも生命力に満ち攻撃的な“リッドで痛烈なビート”が生まれ、言葉を強く後押し、そこに4人の生き様を宿らせるのだろう。オーラスの「LOOSE
GAME」での“俺は望んで ここにやって来たのさ”という言葉には、心だけでなく、目頭まで熱くさせられた。(石)