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リニューアルした
チャコールフィルターを観せる



−10周年の幕開けを飾るミニアルバム『心の来た道』が完成したわけですが、シングルではなく、6曲入りのミニアルバムで出した理由というのは?

大塚:これはスタッフの方と話し合って決めたんですよ。最初はマキシシングルにしようという話もあったんですけど、マキシやシングルっていうものに対する価値が見出せなくなっているんですよね。それに、ある程度曲ができた時にレコーディングをしていて曲もいろいろあったんです。そういう背景もあってミニアルバムになったという感じですね。

−今回の作品のためにレコーディングしたものではなく、曲ができた時に録っていた?

大塚:もちろん音源化することは考えてましたけど、それが今回のミニアルバムだという意識はなかったですね。

小名川:「2005年はインディーズになります」ってなった時に、「時間に制約されないんだから、4人でいろんな曲を作ろう!」っていう声が自然に出てきて、必然的に「それをライブでやっていこう」ってなったんですよ。だから、「2006年は大きなことができればいいな」ってぐらいの感じでした。そういう時間の使い方ってデビューしてからやったことなかった…締め切りが決まって「その日まで作れ!」という感じばかりでしたからね。

−では、そんな中で生まれた楽曲について聞いていきたいと思います。1曲目の「世界の果て」なのですが、いきなりミディアムテンポの曲だったので意外でした。

大塚:この曲を1曲目にした意図というのは…今回のミニアルバムは「リニューアルしたチャコールフィルターを観せる」というテーマがあったんですよ。「世界の果て」というのは、今までだったらチャコールフィルターの変化球…メインストーリムがあって、その脇道にあるアレンジのひとつだった。でも、「世界の果て」も自分たちのストレートとして投げられるようになろうって。それは階段を1つ登ることを意味しているんですけどね。だから、この曲が今回のリード曲になっていて、プロモーションビデオも「世界の果て」で作っているんですけど、それは新しいチャコールフィルターを観てもらうための意思表示ですね。

高野:「世界の果て」は最初に聴いた時からチャコールフィルターの新しい部分を押し出すのに最適だと思ったんですよ。メロディーがいいから“歌を強く押し出す”っていうイメージがすぐに湧いたし、そのためにはバックはとことんシンプルな方がいいと思ったし。

−少ない音数で力強いグルーブを作る曲が1曲目というのは、そういうことができるぐらいにバンドが成長したわけでもありますよね。

小名川:この曲は自分で作っておいて「チャコールフィルターでできるのかな?」って思ってましたね。“4人の表現力で全てを引っ張っていく曲”という認識が俺の中であったんですけど、そういうのってやったことがなかったんで。でも、デビューしてからの6年間で学んだことが“練習すればできるようになる”ってことなんですよ。だから、練習はかなりしましたね。

高野:技術的なことを言うと、1つの音と音の間がすごく長くなるんですよ。その間が気になって何か入れちゃいそうになるんですけど、そこをグルーブで持っていけたところにバンドの成長があるというか…やっぱりそういうのってずっと心掛けてきたところですからね。

安井:グルーブに関しては昔からずっと目指していたところではあるんですけど、骨太な感じというのが出てきた感じはありますね。腰に来るというか、力強いものが出せたかなって。やっぱり、それってライブで培ってきたものだと思います。

小名川:あと、この曲での大塚の歌がすごくいいんですよ。バックがなかなか1つになり切れなかったんですけど、大塚の歌が引っ張ってくれたから、この曲ができたといえますね。

大塚:歌に関しては無理をしてないんですよ。例えば歌いにくいメロディーがあったとすれば、メロディーそのものを変えてしまったんです。それによって歌が強くなったし、言葉もしっかりと届くようになったかなと思います。

−少ない音数で力強いグルーブを作る曲が1曲目というのは、そういうことができるぐらいにバンドが成長したわけでもありますよね。

小名川:この曲は自分で作っておいて「チャコールフィルターでできるのかな?」って思ってましたね。“4人の表現力で全てを引っ張っていく曲”という認識が俺の中であったんですけど、そういうのってやったことがなかったんで。でも、デビューしてからの6年間で学んだことが“練習すればできるようになる”ってことなんですよ。だから、練習はかなりしましたね。

高野:技術的なことを言うと、1つの音と音の間がすごく長くなるんですよ。その間が気になって何か入れちゃいそうになるんですけど、そこをグルーブで持っていけたところにバンドの成長があるというか…やっぱりそういうのってずっと心掛けてきたところですからね。

安井:グルーブに関しては昔からずっと目指していたところではあるんですけど、骨太な感じというのが出てきた感じはありますね。腰に来るというか、力強いものが出せたかなって。やっぱり、それってライブで培ってきたものだと思います。

小名川:あと、この曲での大塚の歌がすごくいいんですよ。バックがなかなか1つになり切れなかったんですけど、大塚の歌が引っ張ってくれたから、この曲ができたといえますね。

大塚:歌に関しては無理をしてないんですよ。例えば歌いにくいメロディーがあったとすれば、メロディーそのものを変えてしまったんです。それによって歌が強くなったし、言葉もしっかりと届くようになったかなと思います。

−2曲目「心の来た道」と3曲目「愛をばらまいて」はメロディックで疾走感のあるナンバーが続くわけですが、これはチャコフィルの王道を見せた?

小名川:「心の来た道」と「愛をばらまいて」に関しては、4人で手応えのあった曲を仕上げていって、それをライブで披露して、そこで引っ掛かってきたという感じなんです。

大塚:「心の来た道」はサビの着地が見事なんですよね。サビがあって、サビダッシュみたいものがちょっとだけ付いて終わるじゃないですか。最初に聴いた時に、あの締め方がいいなって。あと、サビ頭の歌詞はハマりましたね。

小名川:でも、「心の来た道」はチャコフィルらしい曲だってよく言われるんですけど、俺はそう思わないんですよ。

大塚:俺も思わない。

小名川:逆に「新しくない?」って感じがするんですけどね。歌詞にしても世界観もそうだし…俺達らしくなったらもっと分かりやすいメロディーなのかもしれない。

−4曲目の「Music Monster」ですが、これはチャコフィルが目指すパワーポップ?

安井:そうですね。ライブチューンという感じですよね。昨年の『Japan tour,47』という47都道府県を回るツアーの後半で新曲をやってみようってことになって…それもライブで初めて聴くんだけど、盛り上がれるような新曲をやろうってことになったんですよ。だから、俺の中でのチャコールフィルターのライブで盛り上るイメージをそのまま曲にしたような感じです。

−キャッチーでポップだし、ファンキーでパンキッシュで、安井くんのカラーが出てますよね。


安井:自分でも面白い曲ができたかなって思いますね。

−「スパイダー」も安井くんの曲なのですが、これもライブをイメージして作ったのですか。


安井:「スパイダー」はそういう感じはなくて、とにかくキラキラとしたポップチューンを作ろうと思ったというか、メロディーが立ったものを作りたいなと思ったんですよ。でも、アレンジの段階で全体像が変ったんです。コナと高野が家で突き詰めてくれたから、ビートの感じがすごく変って、さらにポップ感が出ましたね。

高野:ここまでアレンジで遊んだのも久々でしたね。いろんなリズムパターンが入ってるじゃないですか。最近は1曲を通して同じリズムを刻むというものが多かったんですけど、とにかくポップな曲だからリズムだけでも楽しい気分にさせるものを考えようって。結構いっぱいパターンを思い付いたんで、それをそのまま全部使っちゃったみたいな(笑)。

大塚:でも、俺はそんなに全然違うリズムが入っているとは感じないよ。一貫しているようにしか感じないんだよね。

高野:それはポップ感という共通項があるからだと思う。

−ポップということでは、歌も弾けてますよね。

大塚:“POP SONG OF POP”という感じで、結構好きな曲ですね。すごく気持ちが楽。「こういう曲があってもいいんじゃない?」って。歌詞も思想やメッセージがあるわけじゃなくて、ただ単に曲を彩るストーリーがあるだけだから、韻を踏んでみたりして…ほんと書いていて楽しかったです。最初はストーリーがあって、それを韻を踏んで歌詞にしてたんですけど、2番は韻が先でした(笑)。面白い韻を探すところから始まって、そこからストーリーが広がっていった。


“2005年にバンドがやってきたこと”
というのが出せたアルバム


−ラストの「Peace People」は作曲のクレジットがバンド名義なのですが、他の曲とは違う作り方をしたのですか。

大塚:まず、この曲は詞先なんですよ。曲作り合宿があって、俺が夜中にコナにサビの歌詞を渡したら、朝になったらメロディーができていて、それをセッションで曲にしたみたいな。

小名川:曲作りを名目にした合宿中だったから、さんざんセッションをしてたんでオケはいっぱいできてたんですよ。だから、メロディーをどうしようかって思った時に、何か歌詞のテーマとかあると広げやすいかなと思って、大塚に話し掛けたらサビの部分の歌詞があるって。

大塚:俺の中にストックがあったから「だったら、これでやってみて」って。

小名川:そうそう。それを何個かあるセッションしてできたオケのうちの1つにハメたら、すぐに形になった。新潟の震災後に大塚がテーマとして考えていた言葉があって、セッションしたオケはオケでバンドが表現することをテーマとしていて、その2つのものが見事に融合されたんだなって。

−この曲の歌詞はコミュニケーションをテーマにしているんですけど、シンプルというか…すごく分かりやすい言葉だけで書かれていますよね。

大塚:「Peace People」をそのまま訳して“平和な人”と言ってしまうと、すごく重たいですけど、“Peace ”と“People”の頭の“P”の言葉の響きがすごくカジュアルなんですよ。ここで言ってることっていうのは膝を突き合わせて“語る”というんじゃなくて、日常の傍らにあって、小さなところに小さな“Peace ”がある感じがいいなって。そういうところからこのキーワードが生まれましたね。だから、1番とか2番もいらないというか、“Peace People”というキーワードとタイトル、それとサビの言葉があれば成り立ってしまうと思うんですよ。

−“NO MORE WAR MORE HUMOR”というサビも、“MORE HUMOR”と付くところがチャコフィルらしいですよね。


大塚:“HUMOR”って日本語的にとらえるとユーモアなんですけど、もっと英語的にヒューモアという感じでヒューマニズムっていうニュアンスも入れつつ…サビの歌詞って“PEACE PEOPLE”と言ってるところと“PEACE EVIL”ところがあるんですけど、それは“平和を成すのも人だし、平和を壊すのも人だ”ってことを言ってたりするんですよ。

−今回のミニアルバムの手応えはどんな感じですか。ミディアムな曲で始まって、王道のポップチューンやライブ向けの曲、メッセージソングもあって、それこそ10年やってきた中でのバンドの成長みたいなものを感じましたが。

高野:そういうものが集まった感はありますね。音源を作るにあたって、起承転結が見せれるものを出したいという思いが少なからずあったんですよ。だからって、それを狙ったわけじゃないんだけど、そういうものが作れたし、すごくいいものに仕上がった。だから、10年”ということで言えば、昨年の1年でそういうものが自然に出せるようになったのかなって。

小名川:俺的には“10年”というよりも“2005年にバンドがやってきたこと”が出せたアルバムかな。曲で言うと「Peace People」から始まっているんですよ。「Peace People」が2004年の暮にできて、それを伝える『Japan tour,47』から2005年のチャコールフィルターが始まったし、ライブをやりながら4人が向き合って「世界の果て」という曲が表現できるようになったから、「世界の果て」で始まって「Peace People」で終わるというのは、ほんと2005年のチャコールフィルターがどんなことをやってきたかが提示できたアルバムじゃないかな。

安井:ストーリーのあるものができたことが嬉しいですね。1年半ぶりにメジャーからのリリースになるんで、ファンにしてみればずっと待ってただろうから、聴き応えのある作品をメジャー復帰第一弾で出せたのが良かったなって。ちょっと大人になった部分とライブで培ったタフになった部分を聴いてもらいたいですね。あと、ずっとライブでやってきた「Peace People」を、やっとリリースできたのも嬉しいですね。

大塚:歌詞の部分で言うと、今までは舞台が“僕”と“君”で作られていたと思うんですよ。そこに自分達が住んでいる世界も加わって、フィールドが少し広くなかったかなって。そういうものが書けた実感がありますね。そんな面もあるから、ずっとチャコールフィルターを観てきた人にも、新しい目で観てもらいたいと思いますね。




■NEW RELEASE
  心の来た道
CHARCOAL FILTER
CROWN STONES
1,800円
2006年2月8日発売
     
■OFFICIAL SITE 
http://cfr.jp/
   
 
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